子供の睡眠障害とは?原因や症状は?自閉症・ADHDなどとの関係はあるの?

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子どもが遅くまで起きていて、大人と一緒にテレビドラマを見ているという状況は、今の世の中では、よくある光景とされています。

しかし、その光景こそが問題があります。今、子どもの睡眠障害が問題に大きく取り上げられています。今回は、その睡眠障害について、詳しく説明していきます。

子供の睡眠障害とは?原因や症状は?自閉症・ADHDなどとの関係はあるの?

睡眠障害とは?

睡眠障害とは、睡眠の質・量・リズムなどがなんらかの原因で妨げられて眠りが足りない状態になり、日常生活に支障をきたしている状態をいいます。

厚生労働省によると、子供の4~5人に1人は、なんらかの睡眠障害にかかっているそうです。

睡眠障害の症状

子供は睡眠障害の症状を自分で訴えることは殆どないので、養育者の観察が睡眠障害の早期発見の手がかりになります。

以下に示す症状、徴候があれば、子どもが睡眠障害を有しているかもしれないので確認しましょう。

・23時を過ぎても眠れない

・睡眠時間が9時間以下と短い

・夜間に3回以上目覚める(起きると1時間以上覚醒している)

・激しいいびきをかく

・日中も泣いてばかりいて機嫌が悪い

・日中も頻繁に眠気を訴える

・朝起きてから出かけるまでに時間がかかる

・休日は昼まで寝ている

睡眠障害の原因

子供が睡眠障害になる原因は主に2つあります。

1つは、アレルギー性鼻炎や喘息などが原因で夜の睡眠の質が低下している場合です。鼻づまりや咳で目覚めて、睡眠時間が細切れになってしまうのが影響していると考えられます。

もう1つが、夜型生活の影響です。テレビやゲーム、スマートフォンなどに触れている時間が長くなると、夜遅くまで眠くならないことも。電子機器の画面を見つめていると目が冴えてしまうので、寝床に入ってから眠れない状態になるのです。

また、夜遅くに帰った親が子供と一緒にお風呂に入ったり遊んだりするのも、子供を覚醒させてしまって睡眠障害の一因になります。

睡眠障害と障害の関係性

睡眠障害は、発達障害の二次障害として発症することが多いと言われています。

自閉症やADHDなど、発達障害と診断された人は高い確率で睡眠の問題が起こります。特に乳幼児期には、寝つきが悪かったり、ちょっとの音で目を覚ましてしまい、途中で目を覚ますとなかなか寝ないなど、年齢相応の睡眠リズムが確立しにくい傾向が顕著にみられることも知られています。

これは、睡眠障害が発達障害を引き起こすという意味ではありません。発達障害の特性により、睡眠になんらかの問題が出てしまうことが主な原因です。

ですが、乳幼児期の睡眠は脳の発育に大きく関わりますので、睡眠障害が長引くこと自体が睡眠不足や生活リズムが乱れて悪循環を生み、子どもの心身の発育に影響している可能性も否定できません。

<自閉症と睡眠障害のかかわり>
音や光などに対する感覚が過敏なため、覚醒しやすいといわれています。

また、睡眠に関係するメラトニンの量や、セロトニン・メラトニンといったホルモンの元となるトリプトファンの量が、極端に多すぎたり少なすぎたりするからではないかと考えられています。

<ADHD(注意欠如・多動性障害)と睡眠障害のかかわり>
ADHDの特性として切り替えが苦手、ということがあります。

つまり「起きている」状態から「眠る」状態へ、または「寝ている」状態から「起きる」状態にスムーズに移行することが難しいのではないかといわれています。

また、ADHDのある人の脳にはセロトニンが不足しているとも言われています。セロトニンを原料として作られるメラトニンという体内時計をコントロールするホルモンも不足してしまうため、不眠や概日リズム睡眠障害に陥りやすいのではないかと考えられています。

<アスペルガー症候群と睡眠障害のかかわり>
寝るのも忘れて熱中してしまう過集中で睡眠リズムが崩れてしまうことが多いようです。

また、感覚過敏が、寝つきが悪くなったりすぐに目が覚めてしまう原因にもなります。また、アスペルガー症候群の二次障害としてのうつ症状などによる不眠の可能性も考えられます。

睡眠障害の改善方法

睡眠障害がよくなると、家族の生活の質も上げることになるので、早期に取り組むことが大切です。

<体内リズムを整える>
朝、光を浴びることで体内時計がリセットされます。

まず起きたら窓を開け、お日さまの光をあびましょう。毎日早寝早起きのリズムで生活し、きちんと朝食を食べているでしょうか。昼寝の時間や長さは適切でしょうか。生活習慣を見直しましょう。

また、適度に疲れていると眠くなるので、外で身体をうごかすなどの日中の行動も大切です。夕ご飯やお風呂が遅くなったり、だらだらテレビを見ることも、不眠につながります。親の都合で子どもの生活リズムが崩れることのないように気をつけましょう。

<入眠儀式をつくる>
寝る前に着替えて歯を磨く、絵本を読むなどの決まりごとをつくります。

毎日同じ習慣や手順で眠りに就くことで、自然と寝るモードに気持ちが変わり、寝つきがよくなります。子どもがどんなことをすると眠りやすいか探しながら、合うものがあれば毎日繰り返して「おやすみの儀式」にしましょう。

子守唄をうたう、背中をとんとんするなど、赤ちゃんの寝かしつけにも効果がありますので、試してみてくださいね。

<寝る環境を整える>
寝室の環境も睡眠に影響します。

落ち着いて眠りにつける空間づくりと、朝起きやすくなる工夫をしましょう。まず、ベッドは日当たりのよい場所に置きましょう。

遮光性のあるカーテンをして、朝決まった時間に開け、起床時に日光を浴びるようにします。

インテリアの色使いは、赤などの原色は神経を興奮させると言われていますので、避けた方がよいでしょう。淡い青や黄色、アースカラーなどの穏やかで落ち着いた色がおすすめです。不安を感じやすい場合や光に敏感な場合は、天井に布などを吊って天井を低くしたり、照明を和らげると効果があるようです。

また、お気に入りのものを置いたり、囲って個室のようにすると「自分のスペース」と安心できる場合もあります。入眠する数時間前からは明るい照明は避け、テレビやスマホも使用しないほうがよいようです。せっかく寝ようとしても、隣室などから大人の楽しそうな声やテレビの音が聞こえると、目が覚めてしまいます。

子どもが静かで落ち着いた雰囲気で眠りにつけるよう、環境づくりを工夫しましょう。

<気分転換・リラックス>
どうしても寝つきが悪い時には無理に寝かせようとせず、思い切って起きるという手もあります。

一度部屋を明るくして外に出てみたり、好きなことをしたり、音楽をかけてみたり、一度気持ちを切り替えると、かえって落ち着き、眠くなることもあるようです。

マッサージもおすすめです。やさしくなでてあげるだけでもよいので、眠る前の親子のスキンシップを入眠儀式として取り入れてみてはいかがでしょうか。

まとめ

子供の睡眠障害とは?原因や症状は?自閉症・ADHDなどとの関係はあるの?
・ 睡眠障害とは?
・ 睡眠障害の症状
・ 睡眠障害の原因
・ 睡眠障害と障害の関係性
・ 睡眠障害の改善方法

子供の睡眠障害とは?原因や症状は?自閉症・ADHDなどとの関係はあるの?、いかがでしたか。

睡眠は、人間にとって大事なことです。

子どもの快適な睡眠のために、環境を整え、親として、子どものリズムに合わせてあげましょう。

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