新生児呼吸窮迫症候群とは?赤ちゃんの肺の病気?特徴と原因、治療法まとめ

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新生児呼吸窮迫症候群という言葉を聞いたことはありますか。

呼吸の病気であることは、名前から察知できると思いますが…呼吸と言われると、生命に関わりそうで、怖いですよね。そこで、今回は、この新生児呼吸窮迫症候群とはどんな病気なのかを徹底解明していきます!

新生児呼吸窮迫症候群とは?赤ちゃんの肺の病気?特徴と原因、治療法まとめ

新生児呼吸窮迫症候群とは?

呼吸窮迫症候群は、新生児の呼吸疾患です。

この病気は肺の肺胞という組織で起こります。肺胞は気管支という組織の中の一部です。

気管支は、肺葉気管支、分節支、小葉気管支梢の3つに分かれていて、いちばん小さい小葉のなかのさらに細かい部分のことを肺細葉と呼びます。肺細葉は、卵型をしているものが集まった呼吸気管支梢と、袋状の肺胞からできていて、肺胞ひとつの大きさはわずか10分の1mmほどであると言われます。

肺胞は毛細血管が網目のようになって構成されていて、 全身をめぐった血液から肺胞の袋に二酸化炭素がはき出されて、 同時に肺胞の中の酸素が血液のなかに取りこまれるといった、呼吸に欠かせない組織です。 肺胞は肺に約3億から6億個あるとされています。

呼吸窮迫症候群は早産児にみられる呼吸疾患で、サーファクタントという肺胞を覆う物質が産生されないか不足しているために、新生児の肺胞が拡張した状態を保てないことで起こるとされる症状です。

新生児が円滑に呼吸をするためには、肺胞が拡張した状態を保ち、空気で満たされなくてはなりません。

正常な状態では、肺はサーファクタントと呼ばれる物質を産生して、サーファクタントは肺胞内側の表面を覆い、肺胞の表面張力を弱めて、呼吸サイクルを通じて、肺胞が拡張した状態を保てるようにします。

通常、サーファクタントの産生は妊娠約32週ごろから始まると言われています。予定より早く出生するほど、サーファクタント産生が少ないため、出生後に新生児が呼吸窮迫症候群を引き起こすリスクは高まるようです。

呼吸窮迫症候群があらわれるのは、多くは早産児であるとされます。糖尿病の母親から生まれた新生児に多くみられ、また、遺伝性の場合もあると指摘されています。なおこの症候群は英語で、Respiratory Distress Syndrome(RDS)と言われます。

新生児呼吸窮迫症候群の症状

新生児呼吸窮迫症候群の症状は大きく3つあるとされています。

1つ目は、呼吸困難です。

呼吸窮迫症候群を起こしている新生児は、肺が硬くなっているために、肺胞が完全につぶれた状態となっていて肺の中に空気が無いと言われます。非常に早期に生まれた早産児の場合、出生時に呼吸が始められないほど肺が硬くなっていることがあるようです。

症状は徐々に進行して24~48時間後に最も重症になります。多くの場合、このような新生児は呼吸しようとしても、肺が硬くなっていることで重い呼吸困難を生じるとされます。

呼吸困難を起こすと、肋骨や胸骨のあたりがへこむ、息を吸うときに鼻の穴が大きく広がる、息を吐くときにうめくような音を出す、などの症状をあらわし、苦しそうな呼吸をするのですぐに診断できるのだと言われます。

2つ目は、肌が青くなります。

呼吸心拍症候群の新生児は、肺の大部分に空気がないことのより、血液中の酸素濃度が低く、皮膚は青みがかった色(チアノーゼ)になります。チアノーゼとは、顔色や全身の色が悪く、特に唇や指先が紫色になる状態のことを言います。

チアノーゼは、動脈の血液が酸素不足になることで、赤黒くなり、これによって顔色や全身の色が悪く、特に唇や指先が紫色になる状態に見える症状のことと指摘されています。

3つ目は、気胸です。

呼吸窮迫症候群では、在胎週数がより早い新生児児では重症になることが多く、気胸など合併症も起こしやすいとも言われます。

気胸とは肺から空気が漏れることで、胸腔にたまっている状態をいいます。空気が漏れてたまっても、胸は肋骨があるために外側に膨らむことはできません。その代わり、肺が空気に押されて小さくなります。つまり、肺から空気がもれて、肺が小さくなってしまう状況のことを気胸と呼ぶとされています。

新生児呼吸窮迫症候群の原因

新生児呼吸窮迫症候群の主な原因は、妊娠34週未満の早産です。

肺サーファクタントを作り出す機能は妊娠34週までに完成するので、それ以前では十分な生産能力が身につかないまま生まれてきてしまうのです。

他にも 1,500g以下の低出生体重児、新生児呼吸窮迫症候群だった兄弟がいる、双子・三つ子などの多胎妊娠、陣痛前の帝王切開による分娩、母体が糖尿病を患っているなどのようなリスク要因があるので該当する場合には注意が必要です。

新生児呼吸窮迫症候群の治療法

新生児呼吸窮迫症候群は、出生後に十分な肺サーファクタントの分泌があるか検査してから治療を行うのが基本です。

羊水や胃液などに混入した肺サーファクタントの状態を調べ、肺サーファクタントが未熟だと診断された場合には、すぐに新生児集中治療室(NICU)で治療が始まります。

人工呼吸器を取り付けて一時的に呼吸を補助しながら、呼吸チューブを通して人工肺サーファクタントを気管内に投与していきます。人工肺サーファクタントによって少しずつ自力で呼吸ができるようになります。

治療後の予後は良好で、きちんと治療されていれば後遺症が出ることはほとんどありません。

新生児呼吸窮迫症候群の予防法

妊娠34週目を過ぎれば肺サーファクタントを十分に生産できるようになるため、早産を防ぐことが一番の予防法です。

すべての早産を防げるわけではありませんが、妊娠中は栄養バランスの取れた食事を心がけ、規則正しい健康的な生活を送るようにしましょう。

身体的・精神的に過度なストレスがかからないように、無理をしないことも大切です。

まとめ

新生児呼吸窮迫症候群とは?赤ちゃんの肺の病気?特徴と原因、治療法まとめ
・ 新生児呼吸窮迫症候群とは?
・ 新生児呼吸窮迫症候群の症状
・ 新生児呼吸窮迫症候群の原因
・ 新生児呼吸窮迫症候群の治療法
・ 新生児呼吸窮迫症候群の予防法

新生児呼吸窮迫症候群とは?赤ちゃんの肺の病気?特徴と原因、治療法まとめ、いかがでしたか。

この病気は防げる病気の1つです。

赤ちゃんのためにも、まずは、ママの身体から注意するようにしましょう。

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